移情閣友の会

2015総会特別講演会講演録

「20世紀中国と孫文の国家デザイン」
                                孫文記念館副館長 西村 成雄さん

 孫文は20世紀中国の政治的象徴であり、1928年秋にはじめて天安門に孫文の肖像が掲げられた。孫文は12~18歳をハワイで教育を受けた。当時ハワイには約4万人の華僑が生活しており、その後の革命運動の基盤となった。
 多様性のアメリカはどのように政治的に統合されてきたのか。孫文のアメリカ体験は、大統領制・三民主義などの新しい国家デザインをもって1912年中華民国を樹立する思想的起点となった。また、孫文の足跡はグローバルに展開し、日本(もちろん神戸も)、東南アジア、香港、アメリカ、イギリス、フランスなど20世紀冒頭の世界航路をたどっている。その間の「船上」での生活と思索は合計約2年以上に及び、そこで政治理念の具体化が図られたともいえる。
 それと照応するように、孫文関連の記念館はある統計によれば世界で46か所あり、毎年そうした記念館の連席会議が開催され、愛新館長も参加されてきた。まさにグローバルな政治家としての孫文の立ち位置を示している。
 孫文の三段階の国家デザインの特徴は、革命後の軍政から国民を政治的に訓練する訓政段階を経て、憲政段階に移行する政治発展の構想力にあった。孫文は憲政段階を見ること亡くなるが、今もなお、憲政移行構想は様々な局面で中国政治空間に再生する生命力を持っていることが明らかになっている。
  以上の今回の講演は、中国近代史に大きな足跡を残した孫文の個人生活史にも触れた、たいへん興味深い有意義な論点が出されたものでした。 (2015.4.26 於 孫文記念館1階ホール)








移情閣,孫文,記念館
Posted by 移情閣友の会 at 2015年07月13日 12:57友の会活動
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