移情閣友の会

新年のごあいさつ

移情閣(孫文記念館)友の会会長 黄耀庭

黄耀庭新年あけましておめでとうございます。
昨年は孫文による辛亥革命が100周年を迎えた記念すべき年でした。

 これまでからも孫文研究会、孫文記念館そして私たち移情閣友の会は毎年共同で、孫文の生まれ月である11月(1866年11月12日生まれ)を「孫文月間」として、孫文の生涯と活動をより広く、より深く理解していただくために、一般市民を対象に様々な催しを開いてきました。

 とくに昨年は、辛亥革命100周年ということで例年にない盛り上がりを見せました。
毎年恒例の「移情閣まつり・月見の会」も昨年は辛亥革命100周年記念行事協賛ということで辛亥革命が勃発した10月10日に開きましたが、これまでになく盛りだくさんな内容となりました。

 また辛亥革命100周年記念行事協賛としては、移情閣友の会公開文化講座を(1)現代中国の変革と文化(2)中国語・中国文化入門をテーマに4月から6月にかけて開催しました。
 11月の「孫文月間」の催しとしては、特別展示会「日本と孫文」、第3回山口一郎記念賞授賞式、呉錦堂碑除幕式をはじめ、11月20日には友の会主催で小坂文乃さんによる講演会「辛亥革命100周年 日中友好秘話 孫文と梅屋庄吉」を開催しました。

 ご承知の通り小坂さんは、孫文を財政面で支援したことで広く知られている実業家・梅屋庄吉のひ孫に当たる方です。
 私は孫文と梅屋庄吉との関わりについては以前から知っていましたが、今回の小坂さんの話を聞いて、孫文にとって梅屋は本当に大恩人だったのだとつくづくと感じ入りました。
 孫文は、西洋の覇道に対するアジアの王道、アジアの平和が世界の平和に通じることを唱えたのですが、この思想に共鳴した梅屋は生涯にわたって孫文を支援、孫文の没後、中国に孫文の銅像を4体贈っています。
 私はここに、現代につながる日中友好の原点があると思います。
 孫文ゆかりの地・神戸にある国内唯一の孫文記念館に関わる私たちは、世界が激動の渦中にある今こそ孫文と梅屋庄吉に見られる日中友好の強い絆を継承し、子々孫々にわたるゆるぎない日中友好さらにはアジアそして全世界の恒久平和を推し進めていく使命があると考えます。

 新しい年を迎え会員のみなさまには本年も、移情閣を舞台にした活動を通して孫文が掲げた世界平和への理想をひとりでも多くの方々に知ってもらうための輪を広げていただけることをお願いいたします。
 最後になりましたが、昨年の諸行事につきましては、とくに友の会企画運営委員会のみなさまに多大のご尽力をいただきました。感謝申し上げます。

 また日頃からの同好会活動を通して会員増強にも取り組んでおられる会員のみなさまにも
感謝いたしております。

本年もよろしくお願い申し上げます。
新年のごあいさつ

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Posted by 移情閣友の会 at 2012年02月24日 13:53移情閣だより
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